働くことは、おいしく人生を味わうこと。
食べることの愉しさ、味わうことの喜びを
物心つくまえから与えてくれた親と祖母に
大人になって深く感謝するようになった。
貧乏をした時代も
深い見識で豊かな日本の食卓を彩ってくれた。
長くない平穏に食卓が熱を失ったあとも
その記憶を頼りに、ひとりでも子供ながらに
おいしく食べることを妥協せずにすんだ
働くことは、おいしく人生を味わうこと。
だから、食べることに妥協はしない。
それは、社会にもまれて紆余曲折をへて
食を職にするようになったここ数年の密かなテーマだった けれど
幼いころの食卓がルーツしているのだなとふと気づいた。
働くことは、おいしく人生を味わうこと。
大人になってから知ったことは
おいしく味わうには相手が必要ということ。
誰かのためにと思いを込めてふるう腕は
自分のためには発揮できない。
そしてまた、気づく。
貧乏をした時代に彩られた豊かな食卓は
親や祖母のそうした想いが作用していたからかもしれない 。
働くことは、おいしく人生を味わうこと。
プライベートでも、仕事でも、
ともにおいしく味わえる相手を紡いでいくこと。
それは人生をおいしく味わうための
一番の隠し味だ。
そんなことをつらつらと思う
最終電車に揺られながら
読書の秋をむさぼる日曜の夜。
この日の読書のお相手は「こいしいたべもの」森下典子著書(文春文庫)
思い出と重なり共感することが多かった作品。
それはきっと、私だけではなく、多くの方にも通じるものがあるのかなと思う。
また、この作品で徒然なるままにColumnを書いてしまいそうです…
ごゆるりと、お付き合いをよろしくお願いいたします^^
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