先日は、味の素()主催「食と健康の未来フォーラム」に出席しました。

現代社会に求められている“食と健康のリスクコミュニケーション”について議論する場として、今後も定期的な開催が検討されているようですが、

第一回目となった今回のテーマは、

『食品添加物のこと、考えてみませんか?~私たちはどうして「無添加」が気になるのだろう~』。

 

私は「食から、健康へ」をテーマに、「ヘルシーで、おいしい」食の提案を中心とした活動をしているので、ふだんから“食品添加物”は極力避けた食事を心がけています。

 

いっぽうで、食品添加物を全否定するわけではありません。

コロナ禍でテイクアウトやデリバリーニーズが高まる中、多くの飲食店がそれらのサービスに着手しはじめ、中には十分な品質管理ができておらず、食中毒の被害がニュースで取り上げられるのを見ました。

以前のように外出しにくい状況の中で、加工品や出来合いの食品に頼らざるを得ない人も多いでしょう。

 

理想は「食品添加物を使わない食事」。

ですが、保存料や安定剤などの食品添加物は、そうした食中毒リスクや外出機械の軽減に役立っているという点は理解しているからです。

 

 

そんな状況を理解したうえで、食品添加物を取り扱う食品メーカー主催の当フォーラムに興味がわき、出席することにしました。

 

当日の登壇者は

モデレーターの下村健一氏を中心に、

リアルな母親代表として、一児の母でタレントのスザンヌさん、

食の安全の専門家・唐木英明さん、

情報リテラシーの専門家・小木曽健さん、

管理栄養士・在宅訪問管理栄養士の中村育子さん、

味の素()代表取締役社長の西井孝明さんに加え、

株式会社セブンイレブン・ジャパンの斉藤俊二さん、

日本生活協同組合連合会の二村 睦子さんと

多方面のプロフェッショナル、トップが登壇することで、

「食品添加物」肯定派と否定派どちらに偏ることないフラットなディスカッションが交わされました。

 

 

実際に参加してみて意外だったのは、

常に無添加を選ぶが全体で11.8%、同じ類の食品であれば無添加表示を購入が全体で39.4%、添加物が国に認められていることは知らないが、特に気にせず購入しているが全体で33.3%、添加物は国にみとめられているので、気にせず無添加買っているが全体で14.5%と、

半数以上が無添加を気にして購入していること。

 

世の中に流通している、何億、何百億個もの商品の大半は加工食品と言っても過言ではない時代。コンビニで加工されていないものを探すことのほうが難しいように、食品添加物は私たち現代人の生活には切っても切れない存在。

 

成分表示をチェックするなどして意識的に避けなければ当然のように入っているし、日常生活で食品添加物を意識的に避けている層は、私の仕事の経験則からいってもほんの一握り、ピラミッドの上層のコア層でしかなく、ゆえにこの層に向けた「ヘルシーで、おいしい」というビジネスモデルの難しさを日々痛感しているがゆえに、この数字は意外過ぎました。

 

そんな中、情報リテラシーの専門家・小木曽健さんの意見が「なるほど、確かに」と印象に残りました。

「質問の仕方として、普段から避けているか、街頭で聞かれたとき、普段とくに気にしていなかったとしても、“食品添加物を避けているほうが良い印象”という思惑がわいて、つい“避けている”と答えてしまいそう。自分でもそう」

確かに、もし本当に本人が気にしているのなら、こんなにインスタント食品やコンビニ食がスタンダードな世の中にはなっていないはず。

 

タレント・スザンヌさんも

Instagramに投稿する食事についても、“ソーセージなどの加工食品を子供に食べさせすぎるのはよくないんじゃないか”などの意見をたまにいただきます。自分としては、“子供には楽しく食事してほしい、そのために子供が好きなものを食べさせてあげたい”と思っているので、神経質になりすぎないようにと思っています」

と語っているいっぽうで、

「そうした世間の目を気にして、スーパーで買い物をするときは食品添加物を使っていない食材で、加工食品を隠して見えないようにしてしまいます()

という言葉に、自分自身共感できる部分もありましたし、主婦たちのリアルな行動原理のように思えました。

 

世間の目やなんとなくの情報から「食品添加物はよくない」という意識はあるものの、実際の食生活で意識的に避けている層は、アンケート結果ほど多くないのかもしれません。

 

実際、現在日本で扱われている食品添加物は人体への影響のないものに限られていて、食中毒やフードロスの問題のほうが深刻と言えそうです。

今回のフォーラムを通して、食品添加物の必要性を認めざるを得ないと感じ以前よりも少し好意的になりました。

今後も「食と健康の未来フォーラム」は今後も定期的な開催が検討されているようなので、また機会があれば出席し、多角的に物事を捉えられる力を養いたい。