
【早稲田大学 料飲稲門会主催】
昨夜は、ロイヤルホールディングス 菊地 唯夫会長の基調講演オンラインセミナーにて
錚々たるパネラーの方々のなかお招きいただき、外食のこれからについて、
菊地会長とディスカッションを交わしました。
登壇した側ですが、菊地会長のプレコロナとポストコロナの仮説、
それに対する、地域密着型、老舗、飲食店経営弁護士と様々な立場のパネラーによる多角的な考察がとても勉強になりました。
とても貴重な席に登壇させていただきありがとうございました


教師を目指して大学に入ったころは、
まさか自分が飲食店を経営することになり、
このような機会をいただくとは想像もつかなかった。
教員免許取得、出版社と紆余曲折をへて26歳で独立しフードコーディネーターの専門学校に通った当時、
たくさんの後悔とコンプレックスに直面した。
「なんで管理栄養士の大学にいかなかったんだろう」
「料理の専門学校に行ってればよかった」
「料理人としての下積みがなく、栄養のプロでもなく、20代後半の女性である私が、この世界でやっていけるのだろうか」
そして
「グルメ情報誌は好きなのに、お金も時間もなかったからグルメの経験値がない」
そんなコンプレックスばかりだった。
でも足りないところが見えているなら、そこは補う行動を起こせばいい、
それはこれまでと変わらないスタンスで、それと並行して私なりの強みを伸ばそうと思った。
私の経験が彼らにはない武器になるかもしれないと。
それが、編集の経験だった。
トレンドを読み、企画を考えて真っ白なラフから形にしていく。
広告営業もしたことがあるから、掲載費の相場もわかる。
料理は敵わない、グルメの経験値も未熟だけど”ゼロから企画を立ててビジュアルにできる””メディアに取り上げられる価値を創出できる”フードコーディネーターはいないんじゃないか。
そこからガムシャラにやってきて、仕事の幅が個人事業主の枠におさまりきらなくなり法人化、
飲食店プロデュース、そこで得た悔しい経験をバネに飲食店経営。
この歳になって、勧められるがままに入った料飲稲門会では
飲食店経営のカリスマたちが多く、背中を押してくださる。
いまでもコンプレックスは尽きないし、不安で怖くて、一人泣いたりしているけど、
よく言われる”足るを知る”では足りなくて”不足を知る”から人は成長できると思う。
行動せずにする後悔は一生取り戻せないけど、行動した結果失敗しても経験値は身につく。
周りに、やっぱり失敗したなって指さされることがあったとしても、
人の失敗を笑う人や人の勇気を挫く人は責任を背負いきれない臆病者か、
自らの優越コンプレックスに無自覚な人が多い。
だから気にしないでいこう。
独立した7年前の私、無駄なことなんてなかったよ。
早稲田大学に入ったことも、心強い先輩方に力をもらえる時がくるよ。
だから頑張れ。
たまには自分を褒めてもいいかな、って、自分に自分でエールを送りたくなった。
なんとなく色んなことを振り返るきっかけにもなった。そんな感慨深い1日でした。
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